ニホンミツバチの年間サイクル

ニホンミツバチは野生のミツバチです。
太古の昔から現代まで自然サイクルの中で生きてきました。
自然の変化に対応してきた強い群だけが生き残ってきたのです。
ニホンミツバチの1年を一部だけご紹介します。

春〜初夏(3月〜6月)

日本蜜蜂養蜂は養蜂家が春に野生の日本蜜蜂を巣箱に呼び込むことから始まります。そして、無事に巣箱に定着した蜜蜂の群は巣箱から約2kmの範囲内に咲く草花を訪れ、花蜜を集めます。集めた花蜜は巣箱内で蜜蜂がじっくりと乾燥・熟成させて、美味しいはちみつを生成します。

夏〜秋(7月〜9月)

 

この時期、日本蜜蜂は蜜を集めながら、スズメバチとの戦いの日々が続きます。強くて元気な蜜蜂の群だけが生き残り、翌春に子孫を残すのです。養蜂家はそれを見守ることしかできません。それが野生の日本蜜蜂との関わり方だからです。

晩秋(10月〜11月)

日本蜜蜂のはちみつの採取量は大変少ないため、通常そのはちみつは年1回、晩秋にだけ採取できます。しかし、日本蜜蜂が越冬で消費する為のはちみつを残す必要があるので、全てのはちみつを採取することはできません。養蜂家は蜜蜂から余分なはちみつを分けてもらうだけなのです。

冬(12月〜2月) 

寒い冬の間、女王蜂や働き蜂は冬眠はしませんが、巣箱の中で大人しく時間を過ごします。しかし、冬でも気温が上がった日には働き蜂は巣箱から飛び出し、周囲に咲く花から蜜を集めに飛びまわります。寒い冬を乗り越えるためにエネルギー源としてハチミツを食べながら春を待つのです。